2006/12/26(火)おとなの社会科見学 刑事裁判傍聴

 午前中会社の人から電話が来た。寝ぼけながら答えて二度寝。

 朝食を食べて、浦和駅から地方裁判所へ。裁判所の近くには検察庁(の支所)とか拘置所(こうち

しょ)とかあります。

 クリップボードに留められた「開廷表」を見て、どの法廷でどんな事件を扱っているか見る。

「詐欺」の裁判をやっていたが、途中入室するのを1時間くらい悩んだ末傍聴席に入った。

・3人組振り込め詐欺団

 弁護人が被告人質問をしている最中だった。(おそらく弁論手続)

 裁判長は女性で、WBSに出てくる小谷真生子のような人で、弁護人・検察官の質問に答える被告人を

しっかりと見ていた。

 裁判所書記官は男性でThinkPadを使って記録していた。

 被告人3人は自分と同じくらいの歳のように見えた。3人とも、頭を坊主にして一人は異常に肌が

白かった。

「社会復帰した際には、Aさん(被害者の実名)に少しずつでもお金を返します。」

と言っていた。

 裁判長はやや検察よりで被告に厳しいことを言う場面もあった。

 3人とも消費者金融の借金返済にこまり振り込め詐欺をしてしまったようだ。

 閉廷後3人は手錠と腰縄をつけられ、検察側の出口から出廷していった。

閉廷後15分くらいして同じ法廷で次の裁判が開廷。

・裁判官はハードスケジュールのようです

 裁判長は振り込め詐欺と同じ人。検察官も同じ人だった。今度は強盗事件。30分前までは振り込め

詐欺を扱っていて、今度は強盗ですか。

 開廷時間になっても弁護人が現れないので、書記官が電話連絡していた。しばらくすると、杖をつ

いた白髪のおじいちゃんが、弁護人席に座った。

 被告人は30~40代といった感じ。傍聴人席に奥さんと思われる人が座っていた。

 次回の開廷日時を決めて閉廷となった。

・監禁・覚せい剤所持事件

 ロビーの守衛さんと雑談しながら開廷表をながめていた。別の法廷で、監禁・覚せい剤所持事件が開廷直前だった

ので、入ってみると、前の裁判が長引いていた。

 裁判長は男性で緑シャツに濃い緑のネクタイ。若い人だった。頭のキレが良いのか早口でしゃべる人で、広い法廷だったせいもあり、裁判長が何を言っているのか聞き取れないことが多々あった。

 時間がおしていた裁判が終わって2~3分したらまた同じ裁判官が席に座った。

 監禁・覚せい剤所持の被告人は怖そうなお兄さん。暴力団とはかかわっていないと言うが、暴力団組員の「○×さんの師弟」と言っていた。

 弁護人は髪の毛オールバックで口ひげ、あごひげを伸ばしたなんか怖そうな人。開廷前に被告人とひそひそ話をしていた。

 被告人の証言としては「私は、監禁した覚えはありません。裁判長の判断にゆだねます」といったニュアンスだった。

茶髪検察官「冒頭陳述」を読み上げる。

 これがなかなか眠くなる。事件の発生現場の住所を番地までに読み上げるのには驚いた。

「証拠取り調べ手続き」という証拠書類の提出をしていたようだが、一つ一つ「これは○○の写真です」、「○○(実名)の話では~ということです」と読み上げて、裁判長に提出する。

 茶髪検察官の読み方が悪いのか眠くなる。「甲号証、乙号証」という専門用語が多用されていてよくわからなかった。

・裁判を傍聴するには

 誰でも裁判は傍聴できるそうで、傍聴席に入るために名前などを書く必要もありません。

陪審員制度をスタートするためなのか、裁判所のホームページに簡単な案内冊子のPDFもあります

 裁判は平日にしか行っていないので、平日の休みの日に行くのがよいと思います。

このページに写真入りで裁判の流れなどが載っています。

 裁判にかかわる人を見たことがなかったので、どんな人達なのかと思ったが、傍聴してみると裁判長、検察官、弁護人みんな普通の人だなぁという感じがします。

時間のある方は是非一度傍聴に行くことをおすすめします。